新しいザウルスMI-E21が発売された。昨年12月に発売されたMI-E1の完成度が高かったので、いったい次はどんな進化をするんやろうと思っていた。メモリが増えるとか、入っているMOREソフトが増えるとか……などと考えていたのだが、その考えはあまかった。
まず最初に手にして感じたのが、その大きさだ。前代のMI-E1よりも幅が7.5mm小さくなった。たった7.5mmのことなのだが、実際に持ってみるとかなり持ちやすく感じるはず。E1が手のひらの上に載せて使うという感じなら、E21は手で握るという感じなのである。持ち歩いて使うPDAは急に取り出して入力したり、確認したり…そんな使い方をするだけに持ちやすさは重要なのだ。鞄やポケットに入れるっていう場合も小さい方が絶対便利だしね。
しかし、小さくなることで犠牲になるのが通常は操作性。だが、このE21にはその考えは当てはまらなかった。これもかなり使いやすくなっている…っていうのが不思議っていうかスゴイっていうか…。小型化が進むと、普通はボタンが小さくなるとかなのだが、E21は逆に大きくなっているのだ。キーボードなどの各ボタンはかなり大き目。さすがにノートパソコンとかハンドヘルドPC並みとはいかないが、こんなに小さいのに、キーボードがついているだけでもスゴイ、多少打ちづらくてもイイヤ…という気持ちは吹っ飛んでしまう。実際に使ってみると私の白魚のような、いやいや女性の指の2本分ぐらいのごつくて太い親指でも十分打てるのだ。これにはちょっと驚かされたぞ。もちろん、手書き入力も健在。その認識の速さ、認識率の高さは今さらどうこう言うことでもないが、とにかくキーボードと手書き入力で、PDAの欠点ともいえる入力環境がかなり払拭されたと言えると思うのだ。
そして、うれしかったのが液晶のカバー。E1では取り外して使うタイプだったのが、フタを開けるという感じで使えるようになった(もちろん取り外しも可能)。取り外して使うタイプは、私の場合なくしてしまうんだよなぁ。確かに裏側に取り付けられるようになっていたのだが、でもさっとはずして横に置いて…で見あたらなくなってしまっていたのだ。だから些細なことかもしれないが、フタの変化もうれしいことなのである。
ザウルスでありがたいのが、○○しながら△△ができるっていう機能だ。音楽を聴きながら資料を確認したり、っていう機能がそれ。E21も当然、音楽も聴けるし動画も見られる。もちろん“ながら族”的使用法もOK。その機能にプラスされたのが、ドコモのCFカード型PHS端末P-in
m@sterを使って(別売のVOICEアダプターとイヤホンマイクセットが必要)、電話をかけながら資料を見たりメモをとったりできる機能だ。ザウルスで電話ができるって言うだけでもけっこううれしかったりするのに、電話しながら作業できるって言うのはいいよね。ザウルスと携帯を別に使うっていう場合は、どうしても持つために両手が必要。どこかに置かないと書くことは不可能なのだが、E21だけでできてしまうんだから、立ちながらとか、歩きながらでも可能ってこと。仕事の効率が上がるよね。まっ、危ないから歩きながらっていうのはオススメできないけど。着信通話はできないけれど、これはこれで喜ばれるかもしれないね。 |