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MI-E1開発ストーリー

 
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ザウルスMI-E1開発ストーリー 楽しさを広げる専用コンテンツ
 
物欲主義ライターわたなべけんいちが迫るMI-E1の開発ストーリー。今回はザウルスの魅力の中核を担っているインターネットコンテンツに迫る。




●MI-E1向けのスペースタウン

スペースタウンにはインターネット接続のためのプロバイダサービスと、ザウルスなどで様々なコンテンツを楽しむ情報サービスの2つがある。今回はコンテンツサービスの秘密に迫ろう。シャープスペースタウンのザウルスMI-E1用のコンテンツ提供を担当した国内営業本部・SST推進センターの数田晃太郎氏にインタビューした。


数田: MI-E1ではNTTドコモのデータ通信カードP-in Conm@ctを使えるというのが今までにないコンセプトでした。コンテンツに簡単にアクセスしていただけるわけですから、コンテンツの重要度も増すはずです。つまり、Pinで広がるコンテンツの世界というものを提供していこうと考えました。


数田氏は、「パックマン」や「ギャラクシアン」などの「名作ゲームシリーズ」をザウルスへの移植などを手がけている。つまり、ザウルスを楽しくするために何を用意するのがいいのかを企画しているわけだ。


数田: パックマンが予想を上回る売り上げ。そしてギャラクシアン、スペースインベーダーでそれ以上の売り上げを記録しました。今後も、もっと多くのソフトをご提供したいと思っています。


コンテンツビジネスで難しいのは有料にできるかどうか、さらにどうやってお金を支払うのかということにある。その点ではシャープ・スペースタウンというコンテンツビジネスをベースに、さらにMI-E1など、それぞれのザウルスに向けたチャンネル作り、そして、ゲームアプリの移植など、今までのコンテンツビジネスの枠を超えた柔軟な発想でコンテンツが考えられている。


数田: 実はMI-E1の発売前にソフトハウスに試作機を持ち込んでご検討いただきました。その結果、MI-E1のボタン類は、ゲームがしやすいように、高さや硬さを変更してもらっているのです。


これは驚いた。コンテンツを楽しむためにハードウェアのチューニングができるという点がすごいではないか。いままでのパソコンやPDAというのは、まずマシンありきで、使い方はユーザーに任されていた。ところが、MI-E1は何をしたいか、ということのために作られている面もあるのだ。  
 
数田: 強いハードは優れたコンテンツを生み、優れたコンテンツがハードをより強くすると考えます。今後スペースタウンでは、ゲームソフトのみならず、ネイティブスピーカーの声で英会話を学ぶ「モバイルレッスン」や位置情報と密接にリンクしたロケーション関連サービスなどで、ハードウェアの特徴を更に活かしたサービスを実現し、ザウルスの世界を広げていこうと思っています。
 
 
 


●人気沸騰、映画情報サービス

MI-E1の発売とともに始まったのが映画の予告編のダウンロードサービス。そのほかにも映像コンテンツの計画があるという。そのあたりを同じく国内営業本部・SST推進センターの鎌田慶一氏に伺った。


鎌田: MI-E1は、ビデオ再生ができるようになって、スペースタウンの方向性にもビデオという要素が加わりました。そこでまず提供を始められたのが映画の予告編をダウンロードできるサービス「シネマタウン」です。著作権をクリアしつつ、みなさんに楽しんでいただけるサービスに成長しました。
 
 
予告編といっても、テレビCMのような30秒というのではなく、数分もの見応えがあるものだ。利用者もどんどん増えて、人気コンテンツの1つになっている。

鎌田: 今後は電話回線だけでなく、ファイルサイズの大きなものはコンビニの端末でダウンロードできるようにインフラを整備しています。まずはニュース番組などを考えています。それから、ゲームのやり方をムービーで見せたり。動画で作り方まで解説したお料理のレシピというものも考えています。つまり、文字での説明ではわかりにくいものをビデオという媒体で提供してみようと思うのです。MI-E1であればどこででも見ることができるので、ビデオの新しい活用方法になるのではないでしょうか。
 
 
なるほど。確かに一見は百聞にしかずではないが、やって見せてもらった方がわかりやすいというものは多い。ビデオコンテンツの充実、大いに期待したい。
余談だが、前出の数田氏と鎌田氏は、MI-E1用の革ケースのラインアップも手がけている。今後は、さらにおしゃれな革ケースが登場してきそうだ。期待しよう。





●MI-E1専用コンテンツも充実

MI-E1には、専用ホームページザウルス e-concept(ezaurus.com)が用意され、登録者にはメールマガジンが配信されている。その発行を担当するのが、モバイル商品企画部の若手 西田高史氏である。

西田: 今までは、販促活動は店頭やショーがメインです。しかし、インターネットこれだけ普及してきている中で、それを使わない手はないということになりました。そして、まずはお客様にザウルスの情報をきっちり伝えていこうということで昨年6月にザウルスインフォメーションとザウルスサポートステーションを開設しました。そしてMI-E1の初披露の場となった2000年10月のCEATEC をきっかけにザウルス e-concept(ezaurus.com)を新設し、そこでe-conceptのザウルス情報をメールマガジンで配信することになりました。
 
 
ザウルスe-concept (http://ezaurus.com) が、2000年10月のCEATECと同時に立ち上げられたことにより、シャープのMI-E1に対する力の入れ方が、確かに伝わってきた。また、メールマガジン“e-concept Flash”で伝えられる情報に、「いつ正式に発表されるのだろう」と期待したユーザーも多かったに違いない。
 
 
西田: MI-E1は出る前からインターネットを含めた総合的なプロデュースを行ってきたわけです。つまり、商品を発表する前からWEBで見せる。発売する前からメールマガジンで情報を出すことで、お客様の目を常にザウルスに向かせていたのです。しかしそこには多くの苦労がありました。メールマガジンe concept Flashには質問の嵐。
「いつ、いくら?」
「VR1で作れるけど、パソコンで作れるの?」
などなど。でも、こうしたユーザー様の声も、MI-E1開発に大きく役立ち、現在のマシンに仕上がっています。これからはメーカーから一方的に情報発信するのではなく、ユーザー様の声をどう情報として発信していくかが大切だと思います。この動きとして、ユーザーサイトリンク集を立ち上げました。ここではユーザーの方の使いこなし術などが、お互いに情報交換できたらいいなと思っています。これは、メーカーとしてリスクも伴うのですが、インターネット時代にやらなければいけないこととして取り組んでいます。E concept Flashでは今後も、MI-E1の情報をいち早くお知らせしていきたいと思います。
 
 
MI-E1は、製品プロデュースまでが新しい試みに満ちていた。しかも、ここまでユーザーが参加できる製品があったであろうか。いや、我々ユーザーはもっと声を出してもいいというのがMI-E1のコンセプトのだろう。小生も、もっと要望を出すことにしよう。


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