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MI-E1製品レビュー
 
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スタパ斉藤は語る。絶対買う。予約して買う。新ザウルス MI-E1
 

●触ってみました新型ザウルスMI-E1

次のザウルスにはキーボードが!! CF Type IIとSDカードスロットも付くらしい! !縦画面になるらしい! !MP3機能はどうなるのか!? マルチメディア系機能は!? と、正式発表前から話題騒然だった新型ザウルスことMI-E1。ぜひ触っていきたい!!絶対に触っていきたい!!触らせれ〜!!と騒いでいたら、優しいシャープさん、またもや発売前のMI-E1(テスト機)を触らせてくれたので、その印象などを書き連ねてみたい。

まず第一に目にとまったのは、ザウルスはもとより他のPDA類でも初めての試みと言える、内蔵型キーボード。MI-E1下部の操作部兼キーボードカバーをスコッとずらすと、中から冗談みたいにちっこいキーボードが現れる。印象としては、まず「げぇッ!!ちっこい!!すげーサイバー!!」ということ。と同時に「こんなに小さくてマトモに打てんのかァ!?」とも思った。

ともかく、どーなんですかこのキーボードは!?ということで、メール機能やインクワープロ機能を起動して文字入力をしてみた。そしたらコレがまぁ驚いたことに!!第一印象とは裏腹に!!かなりの使いやすさなのである!!見た目だと、電卓よりもずっと小さく、携帯電話よりもさらに小さいキー。だから押しにくいと思ったのだ。しかし実際に入力してみると、想像していたのとは全く違う使用感。使い始めて数分もすると、かなり速く文字を入力できる。こう言うのもヘンだが、ペン入力の倍以上は速く、いや3〜4倍はクイックに文字入力できちゃったのである。

キーボードを使っての文字入力は、MI-E1本体を両手でホールドして親指でキーインするスタイルになる。親指だといかにも打ちづらそうな印象を受けるかもしれないが、携帯電話のテンキーを親指で撫でながら電話番号を入れるような感覚・スピードで日本語を入力できる。

正直、MI-E1の写真を見たときは、キーボード搭載ということで喜んだものの、内心では「キーボードは多少便利かもしれないけれど、あの大きさだと常用しないかもなぁ、でもないよりもあった方がいいけどネ」程度の期待ではあった。だがしかし!!そんなんじゃなかった!!実物を使ってみたら、「よっしゃァァ!!ザウルスにキーボード搭載!!携帯端末中最強!!この文字入力、向かうところ敵なァし!!」みたいな鼻息の荒い嬉しさを感じた!!想像を遙かに超える使用感のキーボード、期待しまくってオッケーだと言えよう。

それから、キーボード搭載と同時に、ザウルスの漢字変換の性能もググッと高まった。具体的には単文節変換から連文節変換になったわけだが、そのあたりはさすがワープロ専用機をビシビシ生産してきたメーカー、実用性抜群の漢字変換精度がある。ビジネスっぽい文章からラフな文章まで、おおよそだいたいビシッと変換してくれる。試しついでに「おれのさいきょうにつよまったざうるす」と入力して変換キーを押したら一発で「俺の最強に強まったザウルス」と変換されてビックリ。最強に強まったなんて日本語まで……ともあれ、ココで書くのもナンだが、MI-E1のキーボードと連文節変換、携帯端末とは思えないほど日本語を軽快に入力できる。

余談だが、このキーボードの使用感を知った時点で、俺はこのMI-E1を買うことを決意。絶対買う。予約して買う。なぜならば、後述のCFカードスロットのコトなんかも含め、まずは、いつでもどこでもメールを読める通信端末として超便利であると予想され、しかも"かなり長いメールでも労せず書ける"メール端末としても使いまくれると判断したからだ。しかも立ったまま!!もう外付けキーボードのことを考えたりペン入力で肩凝りになったりする心配はない!!内蔵キーボード万歳!!

あ、あと、キーボード部はカバーをスライドさせて使うのだが、このカバー自体の強度もしっかりしていた。MI-E1をホールドしつつキーボードを使うと、カバー部に若干力が加わる。が、スライド部は金属で補強されているので、ホールドがフラつくとか、カバー自体が変形するなどの心配もなさそうだ。



●見やすい縦型インターフェース

キーボードが内蔵されたこと以外で従来のザウルスと比べて大きく変わったのは、まず、画面上のソフトウェア的なインターフェースがほぼ全て縦型になった点。アドレス(住所録機能)もアクションリスト(備忘録機能)もスケジュール(予定表機能)もメールも、ほとんどの機能が純粋な縦画面になった。MOREソフトを使って一時的に縦に見せているようなインターフェースではなく、基本的に縦画面表示。キーボードやキーボードカバー部(操作部)のボタン類を違和感なくスムーズに使えるインターフェースが採用されている。
縦画面表示になったことで、違和感があるかもしれないと思ったが、使ってみた感じでは特に問題ナシ。問題があるどころか、アドレスやスケジュールなどのメッセージ類の表示が見やすくなった。また、各種リスト表示では一度に多くの項目が見られるので、スクロールさせたり画面をペンでタッチしたりする回数も減った印象がある。

ただ、横にして使う機能も一部あり、具体的にはフォトメモリとウェブブラウザが横画面表示になる。これは画面を最大限有効に使うための工夫だが、写真閲覧やウェブページ表示などは確かに横画面で行うほうが見やすくて、効率もいい。



●実用性の高いふたつのカードスロット

MI-E1には、ふたつのカードスロットが用意されている。ひとつはType・のCFカードスロット。もうひとつはSDカードスロットだ。

CFカードスロットは本体上部にあって、ここにはCFメモリカードを始め、NTTドコモのPHS内蔵型データ通信カードのP-in comp@ctを挿すことができる。MI-C1等用として発売中のデジタルカメラカードも使用可能。また、将来的には、Bluetooth、TVチューナ、スピーカー、スキャナ、GPS、ズームマイクなど、多種多様なカードが供給されるようだ。

ともあれ、現時点では、P-in comp@ctを使える点がイカス!!P-in comp@ctを挿しておけば、何らケーブル等をつながずに、思い立った時に即データ通信ができるのだ。ケーブルとか携帯電話をつなぐ必要がないので、ラクラク立ったままの通信ができる。さらに、前述のキーボードを使えるわけで、立ったままかなり効率がよくてラクな文字入力ができる。だから、例えば電車やバスを待っている時間にメールを書いて送信しちゃうなんてことも非常に現実的に行えるのだ。

P-in comp@ct等と組み合わせて使えるメリットはまだある。MI-E1には自動メール送受信機能があって、設定した時間になると全自動でメールの送受信が行えるのだ。例えば、30分毎にメールをチェックする設定にしておけば、MI-E1をポケットに入れておいたままでも、あるいはデスクに置いたままでも、メールのチェックが時間毎に自動的に行われる。ちなみに、メールが到着すると、本体上部のメール着信ランプの点灯で知らせてくれる。また、場所によってメールの自動送受信に失敗した場合も、ランプの点灯でそれを知らせる。加えて、操作部のメールチェックボタンを押せば、いつでも一連のメール送受信手順を自動実行してくれる。ん〜!!すげぇ便利!!もうこれはP-in comp@ctと一緒に買うしか!!と、さらに出費が嵩みそうな俺なのであった。

話が逸れたが、もうひとつのカードスロットのSDカードスロットには、現在のところはまだフラッシュメモリカード程度しか挿せない。しかし、CFカードスロットに常時PHSカード等通信カードを挿しておく場合には、増設メモリ専用スロットとして考えれば非常に有り難い存在だ。また、今後、通信カード等を始めとする各種機能カードが登場すると予想されるので、近い将来の発展性も大いに期待できそうだ。



●MP3もMPEG4もイケる!!

MI-E1にはエンタテイメント的な魅力も存分にある。そのひとつは、MP3データ再生機能内蔵という点。つまり、MI-E1自体がソリッドオーディオプレイヤーとして機能するのだ。ネットで入手したMP3データやCDから作成したMP3データを自由に聴ける。

MI-E1本体にはステレオのイヤホン端子があるので、好みのヘッドホンなどをつなげれば、いつでもどこでも好みの音楽を楽しめる。前述のカードスロットのうち、例えばSDカードスロットをMP3データ専用に使えば、下手なソリッドオーディオプレイヤー顔負けのポータブルオーディオとして使えるのだ。

また、MI-E1は、MP3データを再生しながらメールの送受信をしたりウェブブラウジングをすることも可能。音楽を聴きながらメールを書いて送信したりウェブページを閲覧したりできるのだ。

俺などはもうこの時点でMI-E1を2台くらい買いたくなっちゃうわけだが、まだスゴいことができる。それはMPEG4動画の再生だ。つまり、インターネットビューカム(VN-EZ5等)で撮影した動画を、MI-E1単体で再生できる。また、シャープのコンテンツサイトであるシャープスペースタウンでは、いろいろなMPEG4動画(映画の予告編やビデオクリップ等)の配信が予定されており、つまり、MI-E1をモバイルビデオプレイヤーとして使えるわけだ。

MI-E1と同時に発売になるMPEG-4ビデオレコーダーを使えば、インターネットビューカムを持っていなくても、ネットに接続しなくても、MI-E1の中に動画を入れることができる。MPEG-4ビデオレコーダーは、PCカード(アダプタを使用すればCFカードやSDカードも使用可能)に動画を書き込むためのハードウェアで、例えばビデオデッキとつなげば、好みのビデオ映像を次々とMPEG4データに変換することができる。なので、このMPEG-4ビデオレコーダーとMI-E1を組み合わせれば、MI-E1を本格的な動画再生端末として使えるようになる。



●入魂の最新ザウルスはまさに最強!!

液晶ディスプレイもかなり見やすかった。MI-E1にはMI-C1などでおなじみの、非常に鮮明な反射型液晶ディスプレイが搭載されている。これは、けっこう暗い室内でもキレイな表示ができちゃうディスプレイなのだが、さすがに暗い夜道なんかでは見えない。

だが安心。MI-E1の反射型液晶ディスプレイには明るいフロントライトが搭載されたのだ。操作部のライトボタンを押すと、液晶が明るく照らされ、真っ暗闇でも画面がよく見える。なので、真っ昼間の明るい直射日光下でも、真夜中の暗い夜道でも、どちらでも問題なく使えるのである。

そう言えば、この新型ザウルスことMI-E1のコンセプトは"3つのe"だった。entertainment、e-mail、expansionの頭文字。改めてこれを考えてみると、まさにそうだ。MP3オーディオやMPEG4ムービー再生機能の内蔵、それからナムコが発表したザウルス用パックマンなど新たに出てくる本格的なゲーム類。エンタテイメントを謳っているだけではなく、買ったら即エンタテイメントなマシンとして楽しめるのだ。

expansionやe-mailにしてもそうだ。ふたつのカードスロットは非常に実用的で、今後の拡張性についても大いに期待できる。java scripit対応のウェブブラウザ、キーボードを使って軽快に書いて送れるメール端末的機能、さらにはその強力さ・実用性で定評ありまくりの個人情報管理機能。発展性があると同時に即戦力になるビジネスツールなのだ、MI-E1は。

今までも気合を入れて新型ザウルスを送り出してきたシャープだが、今度はちょいと違う。本気も本気、すっげぇ本気、という印象を受けた。ていうかですね、現時点ではPDAあるいは通信端末としての実用性に関しても、マルチメディア系ファンツールとしてのおもしろみを考えても、もしくは趣味的に堪能するデジタルガジェットとして触ってみても、ホントにコレは最強だと思える。

そんなわけで俺は買う!!そして買ったらゴリゴリに使い倒し、またそのインプレッションなんかをレポートしていきたい!!とりあえず現在の俺はMI-E1のコトを考えてニヤツキながら発売日を待ってるゼーッ!!

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