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木地本昌弥は語る。あの「ゼビウス」がザウルス用MOREソフトとして復活!
 
● ゼビウス for Zaurus
なんとなくは気づいていたのだが、私のこれまでを振り返ってみると、とにかくいつもゲームが周りにあった。中学時代はブロック崩し、高校時代はインベーダーにギャラクシアン。浪人中はパックマン。そして大学時代はゼビウス。とにかくはまった。毎日のようにゲーセンに通いつめたものだ。サラリーマンになりあまりゲーセンに行かなくなった。しかしゲームは続けた。部屋でファミコンをやっていたのだ。やっていたのも半端ではなく、寝ずにやっていたものである。その時働いていた会社には悪いが、私の能率が悪かったのはそれが原因だったのだ。新しいソフトが出ると数日間は風邪を引いたことになったものだ。

そして運命のファミコン版ゼビウスとの出会い。とにかくはまった。やればやるほど上手くなり、上手くなればなるほどさらに寝なくなった。クーラーも無いような貧乏生活のため、日中は室温が40度を超えることもしばしば。そんな中でやり続けるからファミコンが熱で暴走したこともあったっけ。人間は我慢ができるからと、扇風機をファミコンにあてていたりしたものだ。そして、とうとうファミコンとの別れがやってきた。やりすぎて腱鞘炎になりペンさえ持てないようになってしまったのだ。仕事と私とどちらを選ぶの? そうゼビウスは言っているようだった。そんなん決まってるやんオマエや…そう言いたかったのだが、仕事しなくちゃメシも食えない。持っていると自制心のない私だけにいつまでもずるずるやり続けることは間違いない。で、ファミコンとソフトを手放したのだ。

それから約17年。ゼビウスがザウルスのMOREソフトとして復活した。やばい。この原稿を書いている時点でやばい。はやる心が抑えられないのがやばい。やばいやばいと言っている時点でもうやばい。我がザウルスにすでにインストールされているのがやばい。ザウルスだけに仕事中もやってしまいそうでやばい。うーむ。移動の電車の中とか、食事するための喫茶店の中とか、スポーツクラブでマラソンしながらとか…。とにかくとにかくとにかくザウルスでできるっていうのがもっともやばい。だってどこでもできるやん。きっと乗り過ごすんだろうな、きっとコーヒー冷めるんだろうな、きっと誰かとぶつかったりするんだろうな。そんなこんなこと言って原稿を書いている横で我がザウルスはタラタラタラタラ…タラタラタラタラ…と懐かしいゼビウスのサウンドを鳴らしていらっしゃるじゃありませんか。ムフフ。だからこの原稿はこれ以上書けそうもない。じゃ。

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